聖岳(ひじりだけ) 3,013m  兎岳(うさぎだけ) 2,818m
中盛丸山
(なかもりまるやま) 2,807m 赤石岳(あかいしだけ)3,120m
登った日 平成23年8月29・30・31日(月・火・水) 、9月1日(木)     晴・雨          単独
登り口 静岡県  静岡市  聖沢登山口
道順 豊橋ー三ケ日IC−袋井IC−島田ー川根−井川ー畑薙第2ダム−登山者駐車場−(登山バス)−聖沢登山口     駐車場まで   3時間     170km   
登り時間 1日目 聖沢登山口−(1時間40分)ー聖沢吊橋−(4時間20分)ー岩頭滝見台−(1時間50分)ー聖平小屋(泊)    歩き:7時間50分
2日目 聖平小屋−(1時間45分)ー小聖岳−(1時間50分)ー聖岳ー(1時間20分)−聖兎のコルー(1時間50分)ー兎岳−(1時間10分)ー小兎岳−(1時間45分)ー中盛丸山−(1時間45分)ー百間洞山の家(泊)      歩き:11時間25分
3日目 百間洞山の家−(1時間20分)ー百間平−(1時間20分)ー斜面下コル(1時間25分)赤石岳−(3時間5分)ー富士見平−(1時間5分)ー赤石小屋(泊)   歩き:8時間15分
4日目 赤石小屋−(3時間50分)ー椹島  歩き:3時間50分
     聖岳:11時間25分    兎岳:14時間35分     赤石岳:22時間15分 
頂上眺め 富士、聖、赤石、荒川、光、上河内、大無限、塩見、恵那
地図


始発の登山バスは6:50です。家を3:00に出ました。途中の道で大石の落下にも遭遇しましたが、難を逃れて畑薙の駐車場に6:00着きました。バスは東海フォレストでなく、井川観光協会が運行するバスです。同乗者は3人、50分間で聖沢登山口に着きました。

この聖・赤石のコースは反時計回りに一周する人が多いですが、時計回りに一周しました。それは調子がよければ荒川岳まで足を延ばし千枚小屋経由で一周したいという思いがあったからです。
登山道は聖沢吊橋、造林小屋跡、岩頭滝見台などを経て聖平小屋に行く道です。昨年上河内岳に登ったときは聖平小屋まで6時間40分ほどで着けたので、そのくらいで行けると思っていました。しかし今年は大違いでした。8時間ほどかかり、へとへとで聖平小屋に15:30に着きました。小屋は40人ほどでゆったりと休めました。夕食は昨年と同じ内容でした。

聖沢登山口 聖沢吊橋
岩頭滝見台からの滝 聖平小屋

2日目です。朝食は5:00、5:25に小屋を出発し、聖岳に向かいます。30分ほどで長野県の便ケ島(たよりがしま)登山口からの登山道との合流点、薊畑(あざみばた)に着きました。ここは花畑ですが盛りの時期は過ぎていました。天気もよく聖岳が見えます。1時間20分ほどで2662mの小聖岳に着きました。ここからは兎岳がよく見えます。

薊畑からの聖岳(左)と小聖岳(中) 小聖岳から聖岳
小聖岳からの兎岳 小聖岳からの上河内岳

さらに標準よりかなりオーバーの1時間50分かかり聖岳に着きました。頂上は360度の展望です。すばらしい光景です。どっしりとした赤石岳が正面に、右に富士山が、さらに右に上河内岳、茶臼岳、光岳など見えます。左に中央アルプス、さらに左に恵那山が見えます。昨夜泊まった聖平小屋も今日泊まる百間洞(ひゃっけんぼら)山の家も見えます。どれだけ居ても飽きない頂上です。
先に着いていたツアー客は奥聖まで行ってきたようです。20人ほどがコーヒーを沸かしたりしてくつろいでいます。雷鳥もおりました。

聖岳頂上標識 頂上からの赤石岳、すぐ左奥は塩見岳
頂上で富士山を見ながらくつろぐ人たち 聖岳頂上から上河内岳、光岳方面の山
聖岳頂上から遠く恵那山 聖岳頂上から聖平小屋、左がトイレ

そこから先の兎岳に向かう人は少なく2人でした。聖岳を大下りして行きます。1時間20分も下りました。また登り返します。下ったのと同じ1時間20分ほど上り、兎岳避難小屋に着きました。避難小屋は登山道と外れたところにあります。もうひと上りして兎岳に着きました。展望抜群です。荒川3山も見えてきました。

兎岳避難小屋標識。後方は聖岳。この斜面を下ってきました 兎岳頂上到着
兎岳頂上から今下りてきた聖岳を見る 兎岳頂上から赤石、荒川の山

さらに1時間ほど歩き、小兎岳です。また富士山が見え始めました。これから登る中盛丸山が絶望的に控えています。気を振り絞り中盛丸山を上りはじめました。頂上付近はかなりの急登、2倍くらいの時間をかけて登り切りました。大沢岳が眼前です。大沢岳に登るのは余力と時間がないのとで裾を巻いて今日の宿泊地百間洞山の家に向かいます。

小兎岳頂上。左がこれから登る中盛丸山。右は赤石岳 小兎岳頂上から富士山。左は赤石岳
中盛丸山頂上。見えるのは赤石岳 中盛丸山頂上から大沢岳

もう下りばかりなのですが、疲れ果てていて足が前に出ません。小屋のなんと遠かったことか、また倍ぐらいの時間を掛けて小屋に着きました。時刻は17:15でした。夕食の時間に間に合わず、うまいと評判の揚げたてトンカツに在り付けませんでした。牛丼でした。今日の泊まりは7人でした。

小屋が見え始めました 百間洞山の家

3日目です。5:00朝食、5:30小屋を出ました。天気は最悪です。霧と強風です。荒川3山の方に行こうとも思っていましたが、小屋を出るときから赤石小屋のほうに下りることを決めました。百間平に着いたときは雨も加わり酷い状態です。荒川岳や聖岳の展望が良いところですが、見えるはずもありません。赤い石の道を登ってゆくと、勾配が急となってきました。3120mの赤石岳は簡単ではありません。
4時間掛けて避難小屋に着きました。霧で頂上がどこか分りません。小屋に寄り聞きました。雨天時の注意もしてくれました。今日の登山者は赤石小屋の方から1人来ただけということです。無線を赤石小屋に入れておいてくれるということでした。
赤石岳は霧と雨と強風、早々に下山しました。赤石岳からはかなり遅い4時間10分掛かって13:45赤石小屋に着きました。今日は誰にも会いませんでした。
小屋は1人です。下の椹島まで下りてしまっている人が何人かいるようです。無線も入っていたということでした。
14:30頃でしょうか。女の人が飛び込んで来ました。どうやら相手の男の人が遭難したようです。すぐに小屋の人2人が救助に向かいました。雨の中真っ暗になった19:30遭難者を連れて戻ってきました。沢をトラバースするとき、滑落したようです。鎖骨を骨折し頭部を裂傷したということです。しかし歩けたようでした。夜中まで無線交信が続いていました。


百間平 赤い石の登山道
赤石避難小屋 赤石岳頂上

4日目です。5:30小屋を出ました。10:30発のバスに乗りたいからです。雨が降り続いています。小屋の管理人から木の根っこで滑らないよう注意を受け、親切に見送ってもらいました。途中救助隊6人と出会いました。最後は長いジグザグの道を下り、登山口の椹島に3時間50分で下りることができました。時刻は9:15です。だいぶ時間もありゆっくりできます。待合所で飲んだホットミルクに疲れが癒されました。
リムジンバスで駐車場まで戻りました。行くときは40台ほどあった車も台風接近で2台となっていました。家に着いたのは15:30でした。
以前にも聖岳赤石岳は来ましたが、そのときも聖岳は快晴、赤石岳は雨・霧・強風でした。

赤石小屋 椹島赤石岳登山口

スライド動画

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