登り尾(のぼりお)1、057m
登った日 平成13年2月12日(月)     曇                   2人
登り口 静岡県  河津町  天城峠林道
道順 豊橋ー三ケ日IC−沼津IC−金冠山ー達磨山ー下田(泊)−下田富士−河津−天城峠林道   
登り時間 天城峠林道登山口−(1時間)−登り尾       1時間 
頂上眺め 笹原、展望なし
地図
コメント 登り50分ということであったので、午前中は河津桜などを見て、午後から登り始めた。カミさんも一緒である。それがとんでもないこととなってしまった。道もあまり踏まれておらず、テープも分りにくかったが、頂上に着いた。頂上は、笹の原で雪も残っていた。展望が利かず、山頂も分りにくい。山頂を探している間に方向が分らなくなってしまった。反対側に降りないように何度も下りたり上ったりする。これでかなり時間を費やしてしまった。頂上からの登山道は3〜4あったようだ。見当をつけて、その1つを降りていった。途中上ってきたところと出会いほっとした。しかしそれも束の間、辺りはすっかり暗くなってきた。電灯を取り出すが、運の悪いことに、スイッチが入ったままになっていた。月もなく、真っ暗となってきた。このまま進むことは危険である。もう道を間違え、谷筋へ入り込んでしまっている。野宿することを覚悟する。18:30であった。遠くに町の明かりが見えるが、どうしようもない。 着ている以外に持っているのは、雨具だけである。食事、水などはほしいとは思わなかったが、とにかく寒い。じっとしていては居れない。おそらく0度以下になっていると思う。近くの木の枝を折って、周りを塞いで見たが、変わらない。体操をしたり、足踏みをしたりしているのが一番よい。暗くて時計も見えない。携帯電話もない。勘でしか時間の進むのは分からない。時間が経つのが遅い。恋しい町の灯を見ながら、ひたすら夜が明けるのを待った。幻はいつも見た。木がビルに見えたり、学校に見えたりするのだ。鹿の声は聞いたが、幻聴はなかった。有難かったのは、雨や雪も降らず、風もなかったことだ。5:00はまだ真っ暗、6:00になって白んでくる。すぐに動き出す。どんどん明るくなってくる。斜面を上がってゆくと、登山道に出会った。不安だったが、その道を行くと、やがて車が見えた。終わった。安堵した。極寒山中野宿記でした。


登り尾頂上。この後ひどいことになった。

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