新東名

開通時期、IC、JCT、SA、PA

平成23年8月 〜 平成24年4月(開通)

1.開通時期と各施設およびその名称

このホームページは建設記録ではありません。開通時期やインターチェンジ、ジャンクション、サービスエリア、パーキングエリアが順次発表されてゆきましたので、その紹介です。

新東名高速道路開通時期とIC名が平成23年8月26日に発表されました。新東名高速道路の工事中には、ところどころでその大工事に出会いました。よくぞ作ったという感想です。

中日本高速の建設する新東名高速道路についての発表内容は次のようでした。(この発表はその後2回変更されています。)


新高速道路は、これまで「第2東名高速道路」と呼ばれてきたが、正式道路名称は「新東名高速道路」とする。

新東名高速道路 御殿場JCT〜三ヶ日JCT間(延長 約162km)の開通は平成24年(2012)初夏を目標とする。

開通する区間のJCTは、御殿場JCT、清水JCT、三ヶ日JCTの3個所で東名と接続される。

SAは、駿河湾沼津SA、静岡SA、浜松SAの3個所が設置される。

PAは、清水PA、藤枝PA、掛川PA、遠州森町PAの4個所が設置される。

新東名高速道路本線 浜松いなさJCT豊田東JCT平成26年度(2014)を開通予定とする。


 新東名高速道路開通区間



新東名高速道路 御殿場JCT〜三ヶ日JCT間のIC・JCT名と所在地赤字はJCT)
IC、JCT施設名称 所在地(すべて静岡県内) IC、JCT施設名称 所在地(すべて静岡県内)
御殿場JCT 御殿場市駒門 藤枝岡部IC 藤枝市岡部町入野
長泉沼津IC 駿東郡長泉町元長窪 島田金谷IC 島田市横岡新田
新富士IC 富士市厚原 森掛川IC 周智郡森町睦実
新清水IC 静岡市清水区宍原 浜松浜北IC 浜松市浜北区中瀬
新清水JCT 静岡市清水区吉原 浜松いなさJCT 浜松市北区引佐町東黒田
清水いはらIC 静岡市清水区杉山 浜松いなさIC 浜松市北区引佐町東黒田
清水JCT 静岡市清水区草ヶ谷 三ヶ日JCT 浜松市北区三ヶ日町福長
新静岡IC 静岡市葵区下


新東名高速道路 SA・PAの名称と所在地(赤字はSA)

施設名称 所在地
駿河湾沼津SA 沼津市根古屋(ねごや)
清水PA 静岡市清水区小河内(こごうち)
静岡SA (上り)静岡市葵区小瀬戸(こぜと)
(下り)静岡市葵区飯間(はんま)
藤枝PA (上り)藤枝市中ノ合(なかのごう)
(下り)藤枝市花倉(はなぐら)
掛川PA 掛川市倉真(くらみ)
遠州森町PA 周智郡森町円田(えんでん)
浜松SA 浜松市浜北区四大地(よんだいち)



2.開通時期などの変更

(1)その1(平成23年9月20日記)

新東名高速道路の開通時期は平成24年初夏というぼかされた発表ですが、由比でしばしば波をかぶり通行止めとなるため、ゴールデンウェーク前とも考えらます。しかしこれだけの長距離で大規模な工事が、当初予定の平成25年(2013)春より大幅に前倒しとなるということは例のないことです。

新東名高速道路は片側3車線(往復6車線)で計画されていましたが、日本道路公団民営化に伴い暫定4車線計画へと当面の規模を縮小しました。用地は6車線分確保され、全線で片側3車線への拡幅が可能な構造となっています。

速度は120km/hで設定されています。

(2)その2(平成24年1月8日記)

新東名高速道路開通は、1月8日の新聞によるともう少しはっきりして平成24年4月末ということです。予想したとおり、ゴールデンウィーク前となりました。

現東名は開通以来40年が経ちました。1日4万8千台の想定で作られましたが、現在休日であると8万2千台ということです。

新東名高速道路は1987年の四全総(第四次全国総合開発計画)で計画され、施工始めてから19年で開通ということになりました。

現東名は線形では最小半径が300くらいなのが、新東名では3000くらいでより直線に近くなっています。高低差は現東名が最大勾配5%ですが、新東名は2%くらいということです。エネルギー消費も少なくなります。

SAは3ケ所ですが上下では6ケ所となります。PAはこれまで4ケ所となっていましたが、やはり1月8日の新聞によると上下で7ケ所ということです。清水PAでは下り方向のみとなるようです。

(3)その3(平成24年1月27日記)

新東名高速道路の開通日時が1月27日に中日本高速より発表されました。平成24年4月14日(土)午後3時開通となりました。当初予定は平成25年(2013)春ということでしたから1年近く前倒しとなりました。

また、SA、PAの面積は広大となり、建物の概観、販売物もこれまでとは違った趣向を凝らし、新たな商業施設として登場します。全店舗数は121、そのうち67店舗が高速道路初登場となります。

3.見学会

162kmという長さの高速道路が一挙に開通です。開通前にところどころで見学会がありました。どこも見学したいと思いますが、とてもすべての見学会には参加できません。また建設時に工事現場を見たというわけでもありません。できる範囲で見学しました。

(1)新東名ウォーキング(静岡会場)

平成24年2月26日に静岡市の新東名3つのICで見学会がありました。新静岡IC,清水いはらIC、新清水ICの3ヶ所です。豊橋からは一番近い新静岡ICを見学に行きました。しかしひどい渋滞、駐車場満杯、シャトルバス不足、やがて駐車場閉鎖で入場もできませんでした。

この様子をブログに書きましたところ、親切な方より沢山の写真の提供があり、新静岡ICの様子がよく分かりました。その写真を借用させていただきました。

ランプウェイから本線への入り口 (左 名古屋方向、右 東京方向) ランプウェイから本線へ(手前 名古屋方向)
本線上の東京方向への案内板  本線から出たランプウェイ (奥 名古屋方向ランプウェイ、右 本線)

(2)奥浜名湖ちゃり天イトベント

平成24年 3月4日、東名新東名いなさ連絡路を、自転車で散歩してみようというイベントがありました。連絡路浜松いなさICをスタート・ゴールとし、三ヶ日町只木で折り返す往復約15qのコースです。この機会を逃しては引佐連絡路を見るときがないと思い参加しました。これはいなさ連絡路のHPに書きましたので、そちらでご覧頂きたいと思います。

(3)新東名ウォーキング(浜松会場)

4月14日に開通する新東名は162kmとかってない長さであり、しかも日本の大動脈です。大型機械を使った工事大好き人間で、工事中も見たいところでしたが、とても見とげられません。その新東名浜松SA付近が今日(平成24年3月20日)公開されました。

平成24年2月26日に静岡市で行われた同様のイベントにも行きましたが見学者多数のため、入場もできず散々な目に合いました。そのことがあったので今日は十分な準備をしてゆきました。

イベントは浜松市土木部の主催で10:00〜15:00までです。浜松SAの下り側で行われます。第1・2駐車場とあり、シャトルバスが運行されます。9:30頃着きましたが第2駐車場までかなり埋まっていました。

静岡のときは開会の時間に行ってもシャトルバスは1時間待ちであったということなので、自転車を積んで行き、会場近くの農業バイオセンター駐輪場まで自転車で行くことにしました。

しかしこれが失敗しました。駐輪場が分かりません。駐車場は案内板があり、係員がいるので誘導されますが、駐輪場は案内板も無くフルーツパークに行ってしまいました。

フルーツパークからも入れましたが、入場料がいることになってしまいました。会場には11:00頃着きましたが、もう大勢の人が来ています。イベントが行われており、物産展ブースも28店出ていました。

SAから本線に降りて行き、そこでUターンして本線を歩き、もう一つの誘導路からSAに上がるコースとなっています。

浜松PAは開通してからも来られるので、特に道路をよく見ました。3車線で路肩もじゅうぶん取ってあります。中央分離帯はこのあたりはコンクリートで2重になっています。

新東名下り浜松SAの鍵盤模様を施した建物 誘導路から本線へ
本線上を歩く人。奥は上り浜松SA 中央分離帯

SAへの案内板 都田川を渡る橋 (フルーツパークより)

4.新東名高速道路開通

新東名高速道路が平成24年4月14日午後3時いよいよ開通となりました。これは交通事情の一大変革となります。日本の中心を走る162kmの一挙開通です。

新東名高速道路は施工始めてから19年で開通ということになりました。これだけの距離を貫く工事ですから、これは大変な工事であったと思います。歴史に残る大工事だと思います。

小生は大工事は大変興味があるところですが、このような長い距離の各所を見ることは不可能です。従って工事中の御殿場JCT〜浜松いなさJCT間は、ほとんど見ることはありませんでした。

しかし浜松いなさJCT〜三ケ日JCT間の連絡路は何度か通い、工事過程を見ることができました。従って今日の開通は感慨ひとしおです。その感触を早く味わってみたいと思っていたところ、開通の翌々日の4月16日、御殿場ICより豊川ICへ走る機会がありました。

御殿場ICは今までの東名ICを入ります。料金所を入ってから新東名・東名を選びます。表示板が出ているので、そのように走ればなんらまごつくこともありません。規制速度は100km/hとなっています。

片側2車線で路肩も広く取ってあり、快適に走れます。SA付近などは、ところどころ3車線になっています。新東名は直線に近く、勾配が小さく、道路幅も広いので、圧迫感が無く楽にゆったりと走れるように思いました。浜松いなさJCTは複雑のようですが、表示板通りに行けば迷うことはありません。

これからは東名、新東名、国道1号線と主要幹線道路が3本となりました。少し前までは考えも出来ないことでした。50年も経たぬ間にこれだけの道が出来る、夢のようなことです。

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