槍ヶ岳(やりがたけ)3180m 大喰岳(おおばみたけ)3108m
中岳(なかたけ)3084m南岳(みなみたけ)3033m奥丸山(おくまるやま)2440m
登った日 平成20年9月8(月)・9(火)・10(水)    快晴                          単独
登り口 岐阜県  飛騨市  新穂高
道順 豊橋ー豊川IC−飛騨清見ICー高山ー新穂高          4時間
登り時間 新穂高駐車場−(10分)ー登山口ー(1時間40分)−白出谷出合−(1時間50分)ー滝谷出合ー(10分)ー藤木レリーフー(1時間50分)ー槍平小屋(泊)(4時間30分)−南岳小屋ー(15分)−南岳ー(20分)−天狗原分岐ー(1時間20分)−中岳ー(1時間)−大喰岳ー(30分)−飛騨乗越ー(20分)−槍ヶ岳山荘ー(20分)−槍ヶ岳ー(20分)−槍ヶ岳山荘(泊)(50分)−千丈沢乗越−(1時間45分)ー奥丸山・槍平分岐ー(20分)−奥丸山ー(1時間10分)−槍平小屋ー(2時間35分)−白出谷出合−(2時間25分)−新穂高駐車場
  南岳: 10時間15分、  中岳: 12時間、  大喰岳: 13時間、  槍ヶ岳: 14時間、  奥丸山:16時間30分       (登った順)
頂上 南アルプス、北アルプス、富士山、八ヶ岳、白山、乗鞍、御岳、浅間山
地図

 3:30に家を出ました。新穂高には7:30頃着きましたが、雨が降り始めたので準備に手間取り、出発は8:30となりました。10分ほどで雨も止み合羽も脱ぎました。始めは長い林道歩きです。途中「穂高平近道」と書いた標識があったのでそこを行きました。穂高平小屋のところに出、やがて林道終点の白出谷に出ました。ここから登山道となります。

「槍・穂高登山道」と書いてある標識 「穂高平小屋を経て槍・穂高方向 夏山近道」と書いてあります
穂高平小屋 林道終点の白出沢


 石の道を行きます。チビ谷を経て、滝谷に出ます。この沢は大きな沢で、少し上流に大きな滝が見えます。さらに少し進んだところに藤木レリーフがありました。この人は大正時代日本で最初に岩登りを復及させた人です。

滝谷 藤木レリーフ


 樹林帯を登って行くと、小川が流れ、庭園のようなところとなってきました。ここが槍平です。小屋がありました。やっと着きました。時刻は14時10分です。大変疲れました。予定では奥丸山に登るつもりでしたが、疲れたのと、天気が悪いのと、時間が窮屈になってきたのとで止めにしました。1番はやはり疲れたのが理由です。しかしこれが「怪我の功名」となりました。 
 近くに槍平神社があったのでお参りしました。この祠は小屋主が先々代から大事に守っているということです。   

槍平小屋 槍平神社

 今日の小屋泊まりは14人でした。ゆったりと休めました。翌日は朝食抜きにして5:30から歩き始めました。まずは南岳を目指します。南沢を渡って対岸に出ます。天気は昨日とは打って変わって快晴です。申し分のない天気です。青い空に笠が岳、抜戸岳がくっきりと見え始めました。
 この道はかなりの急登です。奥丸山がどんどん下になり、素晴らしい景色が開けてきます。左側には北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳も見えます。        

南沢を横切る 笠が岳(左)、抜戸岳(中)、奥丸山(手前)
北穂(左)、涸沢(中)、奥穂 低くなってゆく奥丸山。泊まった槍平小屋も見えます

 南岳が間近に迫ってきます。這松保護のための木道も設けられています。槍ヶ岳が見え始めました。
 南岳小屋に着きました。時刻はちょうど10時です。残っていたおにぎりを食べました。ここからははじめて反対側の山も見えました。富士山、南アルプス、八ヶ岳が見えます。    

南岳が間近に見えます 這松保護のための木道
槍の穂先も見え始めました 南岳小屋に着きました
八ヶ岳(左)、富士山(中)、南アルプス 南岳小屋からの富士山

 南岳小屋からすぐに南岳です。素晴らしい展望です。常念岳も形よく見えます。その向こうには浅間山も見えます。常念岳の左には大天井岳、燕岳が続いています。

南岳頂上、後ろは常念岳 中岳、大喰、槍
笠が岳(左)、抜戸岳 常念岳、奥に浅間山
常念岳から大天井岳 クリックして下さい 大天井岳から左に続く山 クリックして下さい

 縦走して槍ヶ岳のほうに向かいます。天狗原の分岐に着きました。ここは上高地のほうからの登山道の合流点です。ちょうど一人が上がってきました。今日は横尾山荘から来たということです。    

天狗原への分岐 殺生ヒュッテ(中)、ヒュッテ大槍(右)も見えます

 南岳から2時間半ほどで中岳へ着きました。時刻は13時です。途中で小屋からもらったお弁当を食べました。今日は7時間ほど歩いていますが、おいしく食べられました。景色がよいからでしょうか。西穂高の向こうに乗鞍、御岳も見えます。

中岳頂上 奥穂、乗鞍方向(中岳より) 

 中岳から1時間ほどで、大喰岳に着きました。大喰岳にはいくつかの岩峰を越えてゆきますが、槍ヶ岳に近い側の岩峰が大喰岳頂上になっています。ここからは槍ヶ岳が形よく見えます。

大喰岳頂上 大喰岳より少し進んだところからの槍ヶ岳

 飛騨乗越を経て槍ヶ岳山荘に到着しました。時刻は14時40分です。槍ヶ岳山荘は登山道の要衝点にあり、650人ほど泊まれる大きな山小屋です。部屋の予約をし、少し休んで、槍ヶ岳に登りました。
 槍ヶ岳へは上りと下りの登山道が別になっています。登山道は混んでも空いてもおらず、20分ほどで登れました。頂上は狭いので賑わっていました。落ち着いても居れず、展望も槍ヶ岳山荘の所とさほど変わらないのですぐに降りました。
 槍ヶ岳山荘より周囲の山を改めて眺めました。山座同定ができないのが残念でしたが、堪能することができました。    

飛騨乗越 槍ヶ岳山荘に到着
槍ヶ岳山荘からの槍ヶ岳 槍ヶ岳頂上
槍ヶ岳頂上より槍ヶ岳山荘 槍ヶ岳頂上より穂高岳方向を見る

 槍ヶ岳山荘の宿泊者は100人以上はいたようです。ここもゆったり休むことができました。
 南岳から槍ヶ岳へ歩いているとき、槍ヶ岳から奥丸山への稜線の道が見えました。まったくこの道を考えていませんでしたが、小屋で聞くと行けるということでした。飛騨乗越に戻るのでなく、直接奥丸山へ縦走して行けるということでこんな都合のよいことはありません。「怪我の功名」というのはこのことです。なんと運のよいことでしょう。しっかり調べておけば気の付くことでしたが、見落としておりました。
 翌日は朝食を済ませ、6時に小屋を出ました。朝日に映える山々を改めて眺めました。    

槍ヶ岳山荘からの朝の富士山 双六岳から水晶岳(朝の槍ヶ岳山荘から)
水晶岳から野口五郎岳(朝の槍ヶ岳山荘から) 立山から後立山(朝の槍ヶ岳山荘から)
笠が岳、抜戸岳と槍の影(朝の槍ヶ岳山荘から) 水晶岳、立山(朝の槍ヶ岳山荘から)

 西鎌尾根を行きます。途中の千丈沢乗越から奥丸山への稜線を行きます。はじめは大きく下り、幾つかのアップダウンを繰り返し、槍ヶ岳山荘から約3時間で奥丸山に着きました。この山は低いですが展望台のような山です。改めて山々を堪能しました。また正面に上條嘉門治をして「鳥も通わぬ」と言わしめた滝谷が見えます。

奥丸山頂上 乗鞍岳、焼岳(奥丸山より)
滝谷(奥丸山より) 槍ヶ岳(奥丸山より)

 奥丸山からは最初に泊まった槍平小屋に降りました。ここからは来た道を戻り、白出沢に出て林道を歩き、新穂高の駐車場に戻りました。最後の林道歩きは大変疲れへとへとでした。時刻は15時45分でした。 初日は5時間半、2日目は9時間、今日も9時間歩きました。
 天気に恵まれ、山をじゅうぶん楽しむことができました。槍ヶ岳には昭和39年にも登っているので、44年振りでした。

動画です。


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