矢筈山退却記(やはずやま)816m 
登った日 平成21年11月7日(土)    晴                          単独
登り口 静岡県  中伊豆町  鹿路庭峠登山口
道順 豊橋ー三ケ日IC−沼津IC−修善寺道路ー伊豆スカイラインー遠笠道路ー鹿路庭峠    4時間
登り時間 鹿路庭峠登山口ー(15分)ー1つ目の湿地          
頂上 大室山
地図

所沢へ行く途中、いずれも登り時間の短い伊豆の矢筈山、遠笠山玄岳(くろだけ)に寄って行こうと思い、5:10に家を出ました。東名、修善寺道路、伊豆スカイライン、遠笠道路を乗り継いで、矢筈山登山口の鹿路庭峠(ろくろばとうげ)に8:30に着きました。峠にはそば屋さんもありました。丁度道路脇が広くなっているので、そこに車を置きました。

鹿路庭峠 道路脇に駐車

登山口は車を置いたすぐ前ですが、貧弱な登山口で見逃しそうです。木に落ちそうな登山口案内板がありました。登山道は荒れていて滑り落ちそうなところもあり、倒木が道を塞いでいるところもありました。

矢筈山登山口案内板 道を塞いでいる倒木

15分ほど歩いて最初の湿地帯に出ました。
さてここで先に進む道が見当たりません。ここから、さ迷いが始まりました。踏み跡のあるようなところを、いろいろ行ってみましたが、大抵道が途切れています。そうしているうちに方向が分からなくなってしまいました。やっと踏み跡の比較的しっかりしている道がありました。その道を行くと、どうも見たような道です。それもその筈、これは登ってきた道でした。登山口手前まで来て、また引き返し、はじめの沼まで来ました。今度はこの帰り道をしっかり覚えておき、また沼の周りを探し回りました。テープは全く見当たりません。本やインターネットで調べて来たので、簡単に行けるように感じていました。いくつかの斜面を登っては引き返し、一旦下っては引き返ししましたが見つかりません。今日は他にも2山行きたいので、残念ながら引き返すことにしました。車に戻ってきたときの時刻は10:40でした。結局15分ほど入った沼の周りを2時間ほどうろついていたことになります。

15分ほど歩いて出た沼。この付近をさ迷う さ迷った林の中

どうして道が分からなかったのか、帰ってからインターネットで調べてみました。平成21年5月に矢筈山に登った記録のHPがありました。この方もこの沼のところで進めなくなり、1時間あまりさ迷った末、引き返そうと思ったとき沼の向こうに道を見つけた、と書かれていました。
どうも登る前に調べた記録は、本もインターネットも古くて今とは状況が違っていたようです。以前はこの沼は水は無く窪地になっていて真っ直ぐに進めたようです。今は沼の範囲も広くなっており、道であったところが沼となっていたようです。
この山は最近はあまり人が入っていないということでした。
しかし、さ迷った理由はそんなことではありません。どうであれ方向を見失うようなことは、絶対に避けなければいけません。反省点として、沼に出て先に進む道が分からなかったその時点で、周りの状況をしっかり見極めるべきでした。自分はどの方向から来たのか、目立つものは無いか、テープがあるかなど、それらを確認してから動くべきでした。
とくに頂上で登山道がいくつかあるとき、どの道から来たのか分からなくなるときがあります。どの道から来たかを、いつも気を付けておいたほうがよいでしょう(老婆心ながら)

道迷いに気をつけることとして
・山菜採りの人がよく迷ってしまうことがあります。これは誰でも起こりえます。歩いているときはよいが、ひとつ所で山菜を摘んでいるとか、山であちこち歩き回っていると、方向が分からなくなってしまいます。こういうときはラジオがあれば木につるしておきます。山歩きではふつうラジオは持っていないので、目立つように木に衣類や手ぬぐいを巻くなど用心をして、道を探したほうがよいようです。
・倒木も気をつけましょう。登山道が途切れて分からなくなることがあります。
・またこの時季、落ち葉が踏み跡を消しているときもあります。

今回は15分ほどの所でのさ迷いであり、同じ道を戻って帰り道が分かり、運がよかったと思っています。これが山奥深いところであったり、遅くに登っていたらあせったことでしょう。

 
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