上河内岳(かみこうちだけ) 2,803m 茶臼岳(ちゃうすだけ) 2,604m 仁田岳(にっただけ) 2,523m |
登った日 | 平成22年9月2・3・4日(木・金・土) 晴 単独 | |
登り口 | 静岡県 静岡市 聖沢登山口 | |
道順 | 豊橋ー三ケ日IC−袋井IC−島田ー川根−井川ー畑薙第1ダム−(登山バス)−聖沢登山口 3時間 170km |
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登り時間 | 聖沢登山口−(6時間40分)ー聖平小屋(泊)ー(2時間)−南岳ー(1時間)ー上河内岳−(1時間50分)ー茶臼小屋分岐−(30分)ー茶臼岳−(1時間30分)ー仁田岳−(2時間20分)ー茶臼小屋(泊)ー(4時間50分)ー畑薙大吊橋 上河内岳:9時間40分 茶臼岳:12時間 仁田岳:13時間30分 |
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頂上眺め | 聖、富士、光、笊ケ岳、兎 | |
地図 | ![]() |
かねてより行きたいと思っていた山です。登山口は長野県側ばかりを思っていました。一泊では私にとってはきついし、2泊ではどうしてもうまく組めません。前日になって静岡県側から登ることをふと思いつきました。こんなことを考えるのは当たり前ですが、捉われるとその考えから抜けられません。これが利点ばかりでした。@一日の歩行時間が適度に組めること A登山口、下山口とも一昨年より登山バスが運行されていること B長野県側より登山時間が若干短いこと C上り下りとも始めてのルートであること D登山バス発着点までの道もよいこと 気がついて本当によかったです。
始発の登山バスは6:50です。家を3:00に出ました。車は畑薙第1ダムに置き、そこでバスに乗りました。バスは東海フォレストのバスでなく、井川観光協会が静岡県経営の山小屋宿泊者の便宜を図るために運行を始めたということです。同乗者は10人ほど、50分で聖沢登山口に着きました。ほとんどの人が聖岳、光岳に行くようです。これらの山はすでに登っています。
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聖沢登山口と同乗者 | 井川観光協会の登山バス |
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聖沢の吊橋 | 樹間から聖岳 左が最高峰の前聖、次いで奥聖、東聖 |
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斜面に咲く高山植物 白い花はサラシナショウマ | 岩場から眼下の聖沢を見る |
ここから聖平らも近く、岩場の道やぬかるみやせせらぎを渡り、聖平小屋に着きました。時刻は14:35でした。すぐに小屋周辺はガスに包まれ近くも見えなくなりました。このところ毎日こんな天気が続いているようです。しかし小屋の人に聞くと明日の朝晴れるのは確実と言うことで安心しました。夕食は4:30、小屋は混んでいることもなく、以前泊まったときと同様寝具は寝袋でした。
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聖平小屋 | 霧に霞む小屋前の木道 |
2日目です。朝食は4:30、5;00に小屋を出発し、上河内岳に向かいます。この聖平小屋に泊まった人の90パーセント以上の人は聖岳へ向かうようです。この時間に上河内岳へ向かうのは私一人でした。やがて森林限界となり、ハイマツ道を行くと、聖平小屋も眼下に見えました。南岳に着きました。聖岳、兎岳、赤石岳、荒川岳などよく見えます。富士山も見えます。
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南岳近くで聖平小屋もみえます 右は聖岳 中は兎岳 | 南岳頂上 |
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南岳からの聖岳(右)と兎岳 | 南岳からの赤石岳(中)と荒川岳(右) |
ハイマツ帯の道を行くと、岩屑状の道となって上河内岳の肩に着きました。頂上までは15分ほどです。上河内岳頂上は360度の展望です。今日は天気もよくすばらしい光景です。富士、聖、赤石、荒川、光、大無限、笊、布引、恵那など見渡せます。
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上河内岳頂上標識 左奥は恵那山 | 上河内岳からの富士山 笊ケ岳(左)、布引山(中) |
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上河内岳から聖岳(左)、赤石岳(中)、荒川岳(右) | 上河内岳から光岳方面の山 |
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上河内岳から大無限山(中)、畑薙湖 | 上河内岳から標識の間に富士 |
上河内岳を下り、竹内門と呼ばれている奇岩の間を通り、茶臼小屋分岐に着きました。時刻は10:00でしたが、10分ほど下の小屋まで降り、宿泊を予約して茶臼岳、仁田岳に行くことにしました。茶臼岳には分岐より30分ほどで着きます。茶臼岳もすばらしい展望です。
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竹内門を通り、茶臼小屋分岐へ | 茶臼小屋分岐 一度小屋に寄りました | ||
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茶臼岳頂上、後方上河内岳 | 南アルプス特有の標識 |
茶臼岳から下ると仁田池という小さな池がありました。木道を行くと畑薙湖が眼下に見えました。喜望峰で光岳方面に行く主脈と別れ、仁田岳に向かいます。ハイマツに塞がれた道を行くと20分で頂上に到着しました。ここも360度の展望です。光岳が近くなってきました。今日も下界は大変な暑さということですが、この頂上の心地よさは何ともいえません。
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仁田岳への木道 | 仁田岳への登山路からの畑薙湖 |
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希望峰 光岳方向との分岐点 | 仁田岳頂上、右は茶臼岳、中央は上河内岳 |
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仁田岳頂上から茶臼岳(右)、上河内岳(中)、南岳 | 仁田岳頂上から光岳 光小屋も見えます |
また茶臼小屋まで引き返し、4:00に小屋へ着きました。今日もそれほど混んではいません。夕食は何とかじきマグロの刺身でした。これも聞いてはいましたが、静岡県の名産を味あわせてくれるということです。ありがたいやらもったいないやら。ここも寝袋でした。
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帰路茶臼岳付近から光岳方向を振り返りました | 茶臼小屋 |
3日目下山です。朝食を済ませ、4:40に小屋を出ました。10:20発のバスに乗りたいからです。こちらの登山道はかなり急降下です。時間が気になってあせります。途中の横窪沢小屋は8月いっぱいで営業が終了しています。その先のウソッコ沢小屋は無人小屋です。さらに吊橋三つを経てヤレヤレ峠に着きました。やっとここで時間は心配でなくなりました。1時間ほど余裕がありそうです。
畑薙大吊橋に着きました。ここがバス停です。時間もじゅうぶんあるので景色を楽しみながら吊橋をゆっくり渡りました。この橋は椹島に行くとき見ていましたが、自分には縁のない橋と思っていました。テントを持った屈強な山男のみが入る登山道だと思っていました。橋の中ほどからは赤石岳も望まれました。後から2人来てバスの客は3人でした。
歩いた時間は初日6時間40分、2日目9時間40分、3日目4時間50分、天気にも恵まれ、小屋も混んでおらず、計画どおりに進みよい山歩きができました。
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夜明け前の富士山 時刻は4時44分 | 茶臼小屋から1時間ほど下ったところです |
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横窪沢小屋 終了の張り紙がしてあります | ウソッコ沢小屋を過ぎると3つの吊橋を通ります |
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ヤレヤレ峠 後40分ほどです。ベンチで大休憩しました | 畑薙大吊橋 |
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畑薙大吊橋 | 吊橋から見た大井川 |
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吊橋から赤石岳(中)が見えます | 林道から見た畑薙大吊橋。 最終地点のバス乗り場です |
動画です。